お客様からのお問い合わせ① 雨樋から異音

今日は、先日お客様から頂いたお問い合わせに
どのように当社が対応したのかについて書いていこうと思います。

先日、引き渡しをさせていただきましたお客様より

 入居当初より、雨樋なのかそのあたりからギギギギーバキバキとすごい音が数秒に
1回する。うるさすぎてノイローゼになりそうだが、売主は何も対応してくれない。

と、連絡がありました。
お客様によると売主様と施工会社様に連絡するも、
「雨樋から多少は音がするものです。気にし過ぎもよくない。」
現調にも来ず、上記のように回答されたそうです。
音を録音してメールで送ったりもしたそうですが、連絡が途絶えたとのこと。

すぐさま、現調に伺うと確かにすごい音が・・・
5秒に1回、1日なら何百と音がしている状態でした。
寝室に面している雨樋もあったので、恐らく睡眠の妨げになっていたかと・・・
 

現調した当社の見立ては下記の通り↓

『雨樋の素材”塩ビ”が日に照らされたり、また朝と昼との気温差があるとき等、
温度の変化の影響によって塩ビ配管が収縮しそれを固定している留め具と接触して音が発生している。』
おーちくんおーちくん
おーちくんおーちくん

ここからが楽家ハウジングの腕のみせどころです。
こういった不具合は、販売後、確かに売主様は積極的に対応をしてくれないことがあります。
そこを動かせるのが当社です!


当社は建築会社様、売主様にすぐに連絡し、とにかく現調をしてもらうようお願いしました。
日程を設定しなんとか来ていただくことに。

現調当日、お客様には申し訳なかったのですが、了承を得て
室内でこの音を売主様と建築会社様(現場監督)に聞いていただくことにしました。

音を聞いていただくまでは、やはり気にするほどの音ではないというスタンスでしたが、
室内で音を聞くと驚いて
「これまで何十年とやっているが、こんな不具合は見たことも聞いたこともない。
なんで音がしてるのだろう?」

と仰っていました。

見たことも聞いたこともないと言われましても、音がしていることは事実でして(汗)
  

当社の見解を伝えて、雨樋の現調をじっくりやっていただきました。
やはり原因は雨樋だということは特定されたのですが、
使用しているのは一般的によく使われている雨樋と留め具、なぜ音がするのかがわからない。
当社の考える原因をお伝えし、さらに売主様と建築会社様に、対応・解決してただくことをお約束いただき、その日は帰りました。

当社が考える原因

  1. 雨樋自体の不具合
  2. 留め具の不具合
  3. 雨樋と留め具の組み合わせの問題
  4. 施工不良

数日後、建築会社様より連絡があり「留め具」に不具合がなかったか確認する必要があり、
留め具(金具)の会社が現調したいという連絡がありました。
何度も本当に申し訳なかったのですが、お客様に再度現調させてほしい旨お願いしました。

ご了承いただき、後日、建築会社様と留め具の会社様と現調実施。

現調後、留め具の会社より、
「特に留め具に不具合はないし、この雨樋と留め具の組み合わせはこれまでたくさんやってきた。
問題はないと思うが会社に持ち帰らせてほしい」と話しがありました。

後日、やはり留め具の会社より
「音の原因は留め具ではない。不具合はない。また、この雨樋と留め具の組み合わせはこれまでも多く扱ってきており、今まで一度も音がすると問題になったことはない。」
と正式に回答がありました。

つまり、上記の予想原因2・3を否定したという状況です。売主様と建築会社様は、もう原因がわからないので対応のしようがないと頭を抱える始末。

当社は、原因1・3・4についてもう一度調べることにしました。

まず、雨樋のメーカー「パナソニック(ケイミュー)」に連絡し状況を説明。
雨樋に本当に不具合がないのか現調して確認してほしいとお願いするも、
雨樋自体に不具合があるとは考えにくいとし拒否されました。

仕方がないので、施工に問題がなかったか確認しようと施工要領書をお願いするも、
こちらも拒否
建築会社が持っているはずなのでパナソニックからは再発行できないとのこと。
また、発行することでお客様に肩入れすることになり、建築会社と関係もあるため発行できないとも言っていました。
                なぜ?? 肩入れ??

肩入れすることにはならないです。建築会社などにはオープンにしているもので、世に出回っているものなのですから。パナソニックさんの対応にはいささか疑問が残ります。

気を取り直して、建築会社に例の施工要領書を見せていただくようお願いしました。
そこまでする不動産会社はあまりないと仰っていましたが(笑)、快く開示してくれました。

確認したところ、
パナソニック製の雨樋には、パナソニック製の指定の留め具を使用することを推奨している。
パナソニック製以外のものを使用した際に発生した問題には対応できない。」

と記載がありました。
(施工自体には問題はなさそうでした。)

 仮説

パナソニック製でない留め具を使用しているので、異音が発生しているのでは?

と考え、
建築会社様に確認したところパナソニック製の留め具ではないが、この雨樋との組み合わせでたくさんこれまで施工してきたとのこと。
そして、留め具の会社様同様、これまで一度も異音問題が発生したことはないと仰っていました。

(う~ん>< 恐らく、この組み合わせでも大丈夫なケースもあるが、大丈夫ではないケースもあるということではないのか。少なくとも、今後は気を付けるべきではないのか?この組み合わせはあまり使用しないほうがよいことははっきりしそうです。)

この当社の仮説が正しいか検証するため、建築会社様と売主様にお願いして
留め具を正規のパナソニック製のものに交換していただくようお願いしました。
なかなか首を縦に振っていただけなかったのですが、交換すれば原因がはっきりして責任の所在もわかると説得。

時間をかけて説得し、なんとか留め具を交換していただきました。

【留め具をパナソニック製正規のものに交換】
パターン1:音がならないようになった 解決
      →もともとの留め具に問題があったということになる。
パターン2:音がなって解決しない   
      →パナソニックの雨樋と留め具に問題があるということになる。

さて、結果は?????

お客様に確認したところ、
パターン1「音がまったくしなくなった!」とのことでした。

よかったです^ー^
お客様は本当に喜んでいらっしゃいました。解決できたことを大変嬉しく思います。
今回は、3:雨樋と留め具の組み合わせ に原因があることがわかりました。
なかなか難しい問題でしたし、人を動かすということは改めて大変であることを実感しました。

当社は、家を購入してからが始まりだと思っております。これからもお客様に寄り添って、お客様目線でサービスを提供してまいる所存です。

当社から購入したお客様でなくとも、
困っているということがありましたら、是非、当社にご連絡ください!!

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